日本小児科学会 奈良地方会
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小児科初期研修

はじめに

小児科は、「こどもの総合診療科」です。上気道炎・胃腸炎・気管支喘息などの一般的な疾患から、集中治療管理を要する重篤な疾患まで、幅広い診療を担っています。
小児診療では、単に疾患をみるだけでなく、成長・発達をふまえた診療が求められます。そのため、臓器別の診療にとらわれず、包括的な視点を養うことができます。こどもたちの回復する力に驚き、家族とともに歩む医療のやりがいを実感できるのも小児科ならではの魅力です。
魅力あふれる小児医療を実感していただきたいと思います。

研修目標

  • こどもとのコミュニケーションを円滑に行い、適切な身体診察ができるようになる
  • 小児科の基礎的な知識・手技を習得する
  • 小児救急の初期対応を適切に行えるようになる

履修期間

  • 4週間(必修)
  • 希望に応じて研修期間の延長が可能
  • 延長期間で当院NICU関連病院小児科(一般小児科)での研修が可能

当院小児科の特徴

  • 当院は三次医療機関として、臓器別の専門性の高い症例や、人工呼吸管理を含む集中治療を必要とする重症例を幅広く診療しています。
  • 小児外科、心臓血管外科、脳神経外科、整形外科、泌尿器科、眼科、耳鼻咽喉科、麻酔科(集中治療科)などと協力し、包括的な診療を実施しています。
  • 長期間小児科研修を行う場合は、関連の一般市中病院での追加研修が可能です。
  • 小児科重点コース(C2コース 定員2名)では、より専門的に長期間の研修が可能です。
ある初期研修医の経験実例
〇神経疾患
 てんかん(ビデオ脳波)、けいれん重積、水頭症(手術)
〇血液・腫瘍性疾患
 急性リンパ性白血病、免疫性血小板減少性紫斑病、血友病
〇循環器疾患
 Fallot四徴症(手術)、心室中隔欠損症(カテーテル検査)
〇代謝・内分泌疾患
 成長ホルモン分泌不全症(負荷試験)
〇腎・膠原病疾患
 紫斑病性腎炎(腎生検)、ネフローゼ症候群
〇感染症
 COVID-19感染症、重症肺炎、腎盂腎炎
〇その他
 重症心身障害児の管理
ある初期研修医が経験した手技
一般手技:点滴・採血、腹部超音波検査、人工呼吸器管理、骨髄検査
特殊手技:心臓カテーテル検査、エコーガイド下腎生検、内分泌負荷試験

指導体制

  • 1名の初期研修医に対して1名の小児科専攻医が担当し、さらに各専門分野の専門医・指導医がチームとしてサポートしています。
  • 週1回の全体カンファレンスに加え、診療グループごとに定期的なカンファレンスをを実施しており、専門的な知識を学ぶことができます。
  • 研修医の成長を支えるフィードバック体制を整備しています。

さいごに

当院の小児科には、国内トップレベルの専門施設で研修を受けた指導医がそろっています。若手医師が多く、専攻医・スタッフともに明るく活気のある雰囲気の中で診療を行っています。
「こどもと家族に寄り添う医療」「成長する医師としての自分」。この2つを実感できるのが当院の小児科研修です。
ぜひ、私たちとともに小児科の魅力を体験してください!

問い合わせ先:
奈良県立医科大学附属病院 卒後臨床研修センター
電話:0744-22-3051 (内線2395) 
FAX:0744-22-4121
https://www.nmu-resident.jp/

奈良県立医科大学小児科医局
電話:0744-29-8881
メール:pediatrics@naramed-u.ac.jp
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