日本小児科学会 奈良地方会
余白
  1. HOME
  2.  > 研究グループ紹介
  3.  > 免疫凝固グループ

免疫凝固グループ

免疫凝固グループ

担当教員

能村卓慈特任助教、小田朗永特任助教

研究グループ紹介

免疫凝固グループでは、主に血友病の免疫機構に着目して研究を行っています。

血友病A患者のインヒビター産生機構の解明および免疫寛容誘導機序の解明

先天性血友病Aは血液凝固第VIII因子(FVIII)の先天的な欠乏により、易出血性を来す疾患です。止血治療には不足するFVIII製剤を投与する補充治療が一般的に行われてきましたが、一部の患者ではFVIIIに対する同種抗体(インヒビター)が産生され、投与したFVIIIの働きが減弱もしくは消失します。インヒビターの消失を目指した治療として、大量のFVIII製剤を長期間反復して投与することにより自らの免疫寛容を誘導する免疫寛容導入療法があり、その成功率は60-70%と報告されています。従って、インヒビターの発生をさせない治療方法および効果的に免疫寛容を誘導させる方法の開発が求められています。 我々は、患者あるいは血友病Aモデルマウスから得た免疫細胞を用いて、インヒビター産生および免疫寛容導入の機序を分子・細胞レベルで研究を行っています。

後天性血友病Aの発症機序の解明

後天性血友病Aは非血友病患者が後天的に加齢・悪性腫瘍などを契機に、FVIIIに対する自己抗体のインヒビターが産生され、重篤な出血症状をきたす自己免疫性疾患ですが、その発生機序は不明です。我々は後天性血友病モデルマウスを用いて、分子・細胞レベルでの解析を行い、本疾患の発症機序の研究を行っています。

このページの先頭に戻る